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2026.09.05

子どものRSウイルス感染症とは?

子どものRSウイルス感染症とは?

RSウイルス感染症は、RSウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。年齢を問わず何度も感染しますが、特に初めて感染する乳幼児は症状が重くなりやすいため注意が必要です。

厚生労働省によると、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子どもが少なくとも一度は感染するとされています。多くは風邪のような症状で回復しますが、月齢の低い赤ちゃんでは、細気管支炎や肺炎に進行することがあります。

RSウイルス感染症の主な症状

RSウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、通常2~8日程度です。はじめは発熱、鼻水、鼻づまり、咳など、一般的な風邪とよく似た症状が現れます。初めて感染した乳幼児の約7割は軽い症状のまま数日で回復しますが、約3割では咳が次第に強くなることがあります。

症状が悪化すると、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音が聞こえる喘鳴や、呼吸が速くなる多呼吸、息をするたびに胸や肋骨の下がへこむ陥没呼吸などが見られます。さらに進行すると、細気管支炎や肺炎を起こし、酸素投与や点滴、呼吸管理などの入院治療が必要になる場合があります。

鼻水や咳だけでは、通常の風邪やインフルエンザなどと区別することは困難です。特に乳児の場合は症状の変化が早いことがあるため、熱の高さだけでなく、呼吸、哺乳量、尿の回数、機嫌などを確認することが大切です。

重症化しやすい子どもと受診の目安

RSウイルス感染症で特に注意したいのは、生後6か月以内の乳児です。なかでも早産で生まれた子ども、心臓や肺に基礎疾患がある子ども、神経・筋疾患や免疫不全がある子どもは、重症化するリスクが高いとされています。

生後1か月未満の赤ちゃんでは、咳や発熱が目立たないまま、呼吸が一時的に止まる無呼吸発作を起こすことがあります。月齢の低い赤ちゃんに鼻水や咳があり、哺乳量が減っている、眠り方や呼吸がいつもと違うと感じた場合は、早めに小児科へ相談しましょう。

呼吸が速く苦しそう、胸が大きくへこむ、顔色や唇の色が悪い、呼びかけへの反応が弱い、ぐったりしている、水分や母乳・ミルクをほとんど取れない場合は、速やかな受診が必要です。呼吸が止まる、意識がはっきりしないなど、緊急性の高い症状がある場合は、迷わず119番へ通報してください。

夜間や休日に受診するべきか迷った場合は、日本小児科学会が監修する「こどもの救急」や、子ども医療電話相談「#8000」を利用できます。「こどもの救急」は、生後1か月から6歳までの子どもを対象に、診療時間外の受診判断の目安を案内しています。

家庭でのケアと感染予防

RSウイルス感染症には、基本的に症状に応じた治療が行われます。家庭では安静を保ち、少量ずつこまめに水分を与えましょう。鼻水が多く、母乳やミルクを飲みにくそうな場合は、授乳前に鼻水を吸引すると呼吸が楽になることがあります。

一度に多く飲めなくても、少量ずつ飲めているか、尿が出ているかを確認します。食事は無理に食べさせず、食欲が戻るまで消化しやすいものを少しずつ与えましょう。市販の咳止めや風邪薬を使用する際は、自己判断せず医師や薬剤師へ相談してください。

RSウイルスは、感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指、おもちゃ、手すり、コップなどを介する接触感染によって広がります。家庭では、流水と石けんによる手洗いを徹底し、子どもが触れるおもちゃやドアノブなどをこまめに清潔にしましょう。タオルや食器の共用を避け、咳や鼻水がある家族は、可能な範囲で咳エチケットを心がけます

なお、2026年度からは、妊婦が接種するRSウイルスワクチンが定期接種の対象となりました。母体で作られた抗体が胎盤を通して赤ちゃんへ移ることで、出生後の乳児における重い下気道感染症を予防する効果が期待されています。対象となる妊娠週数などについては、産婦人科で確認しましょう。

まとめ

RSウイルス感染症は、多くの子どもが2歳までに感染する身近な呼吸器感染症です。多くは鼻水や咳などの軽い症状で回復しますが、生後6か月以内の乳児や基礎疾患がある子どもでは、細気管支炎や肺炎に進行することがあります。

家庭では、体温だけでなく、呼吸の速さ、胸のへこみ、顔色、哺乳量や水分量、尿の回数、元気の有無を丁寧に確認しましょう。

呼吸が苦しそう、顔色が悪い、水分を取れない、ぐったりしている、無呼吸が見られる場合は、早急に医療機関へ相談することが大切です。また、手洗いや身の回りの消毒を習慣にし、家庭や保育園での感染拡大を防ぎましょう。

参考:

RSウイルス感染症|厚生労働省
RSウイルス感染症に関するQ&A|厚生労働省
こどもの救急(ONLINE-QQ)
RSウイルスワクチン|厚生労働省

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