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2024.12.23

インフルエンザと風邪の違いは?見分け方と家庭でのケア

インフルエンザと風邪の違いは?見分け方と家庭でのケア

寒くなると増えてくる子どもの発熱や咳。
「風邪かな?」と思っていたら「インフルエンザだった!」というケースも少なくありません。

見た目の症状が似ていることもあり、どちらか判断が難しいこともありますが、対応方法には違いがあります。
今回は、インフルエンザと風邪の違いや、家庭でできるケアのポイントをご紹介します。

インフルエンザと風邪、どう違うの?

【風邪】
●原因:多くはライノウイルス
●発症:徐々に症状が出る
●主な症状:のどの痛み、鼻水、咳、微熱など
●熱の高さ:微熱~38℃程度
●全身症状:軽いことが多い
●感染力:比較的弱い

【インフルエンザ】
●原因:インフルエンザウイルス
●発症:急に高熱が出ることが多い
●主な症状:高熱(38~40℃)、頭痛、関節痛、強い全身症状
●熱の高さ:38℃以上の高熱が急に出る
●全身症状:倦怠感、寒気、筋肉痛などが強く出ることも
●感染力:とても強く、急速に広がる

※子どもによって症状の出方は異なるため、すべてが当てはまるわけではありません。

インフルエンザの検査はいつ受ける?

インフルエンザの検査は、発熱後12時間以降が正確に判定されやすいとされています。
早すぎると「陰性」と出て、あとで陽性になることもあります。

ただし、ぐったりしている・高熱が続く・食事や水分がとれないなど、気になる症状がある場合は、早めに受診しましょう。

自宅でできるケアのポイント

1. 水分補給をこまめに

熱があると体の水分が失われやすくなります。
少しずつ、こまめに水分をとらせましょう。麦茶、湯冷まし、経口補水液などがおすすめです。

2. 無理に食べさせなくてOK

食欲がなくても、無理に食べさせる必要はありません。
回復してきたら、おかゆやうどんなど消化のよいものを少しずつ。

3. 部屋の温度と湿度を快適に

室温は20~23℃、湿度は50~60%を目安に。加湿器や濡れタオルを使って、乾燥を防ぎましょう。

4. 安静にしてしっかり休む

無理に動き回らず、できるだけゆっくり休ませることが回復の近道です。

受診の目安は?

次のような場合は、すぐに小児科へ相談・受診を。

●生後3か月未満の発熱
●高熱が続く、ぐったりしている
●呼吸が荒い、苦しそう
●水分がとれない・おしっこが少ない
●けいれんを起こした
●意識がもうろうとしている

家族やきょうだいへの感染予防も大切

インフルエンザは感染力が非常に強いため、家庭内での予防も欠かせません。

●手洗い・うがいをこまめにする
●マスクの着用(できる年齢の場合)
●タオルや食器は共有しない
●咳エチケットを意識する
●よく触れる場所(ドアノブ・おもちゃなど)の消毒を行う

まとめ

風邪とインフルエンザは症状が似ていても、原因や対応が異なります。
「高熱が急に出た」「全身がつらそう」など、普段と違う様子があれば、早めに受診を。

家庭でのケアと感染対策をしっかり行い、安心して冬を過ごしましょう。

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