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2024.06.23

病後児のリハビリ保育とは?無理なく集団生活に戻す工夫

病後児のリハビリ保育とは?無理なく集団生活に戻す工夫

病気が治って「さぁ、登園!」と思っても、病み上がりの子どもにとって、すぐに以前のように過ごすのは意外と大変なこと。
体力も気持ちも、本調子に戻るには少し時間がかかります。

そんなときに役立つのが「病後児リハビリ保育」という考え方。
今回は、無理なく集団生活に戻るための工夫と、親としてできるサポートのポイントを紹介します。

病後児リハビリ保育とは?

病気から回復した子どもが、すぐに元通りの生活リズムや活動に戻れるわけではありません。
そんな子どもに対して、体力・気力の回復を見ながらゆるやかに保育に参加していくのが、病後児リハビリ保育の考え方です。

ポイントは、「もう治った=すぐに全力で動ける」ではないということです。

なぜ必要?病後児が抱えやすい状態

●疲れやすく、集中力が続かない
●食欲が不安定
●情緒がゆるぎやすい(泣きやすい、怒りやすいなど)
●いつものペースに戻るのに時間がかかる

これらはよくある”病み上がりのサインです。無理せず、少しずつ慣れていくことが大切です。

保育園でできる工夫の例

●午前中だけ登園する「時短保育」からスタート
●活動量が少ないクラスやコーナーで過ごす
●お昼寝や休憩の時間をしっかりとる
●食事の量やペースを調整
●「頑張らなくていいよ」の声かけを意識

園によっては、子どもの状態に応じて個別に対応してくれる場合もあります。
不安なことは事前に相談してみましょう。

親ができるサポート

登園前に体調・気分をしっかりチェック
朝の体温、食欲、機嫌、睡眠などを確認。
必要に応じて「今日はゆっくり登園」など調整を。

◎連絡帳に一言添える
「まだ少し疲れやすいです」「朝は元気でしたが、昨日は早く眠くなっていました」などの情報が、園での配慮につながります。

◎「今日もよく頑張ったね」と伝える
病み上がりの登園は、子どもにとっても頑張りの時間。
家に帰ったらゆっくり休ませ、たくさん褒めてあげましょう。

まとめ

病後の子どもが安心して保育園に戻るには、「無理させないこと」「ゆっくり戻ること」が大切です。
リハビリ保育という考え方は、子どもの心と体に寄り添いながら、集団生活に少しずつなじませていくための大事なステップです。

保育園と協力しながら、子どもが”自分のペース”で元気で取り戻していけるような環境づくりを一緒にしていきましょう。

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