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2026.05.10

子どもの咳が続くときは何科を受診する?

子どもの咳が続くときは何科を受診する?

子どもの咳がなかなか治まらないと、「小児科でよいのか」「耳鼻咽喉科を受診したほうがよいのか」と迷う保護者は少なくありません。

咳は、のどや気管に入った異物や分泌物を外へ出そうとする体の防御反応です。風邪による一時的な咳もありますが、鼻や耳の病気、気管支炎、肺炎、喘息、アレルギーなどが関係していることもあります。

受診する診療科は、咳だけでなく、鼻水、発熱、呼吸の様子、咳が出る時間帯などを見ながら判断することが大切です。

 

迷ったときは、まず小児科を受診する

受診する診療科に迷った場合は、まず小児科に相談するのが基本です。

小児科では、咳だけでなく、発熱、食欲、元気の有無、呼吸の状態、便や尿の様子など、子どもの全身状態を総合的に診てもらえます。風邪をはじめ、気管支炎、肺炎、RSウイルス感染症、インフルエンザ、喘息など、子どもに多い病気を幅広く確認できます。

特に、発熱を伴う、食欲が落ちている、夜も咳が続いて眠れない、咳き込んで吐いてしまう、ゼーゼー・ヒューヒューという音が聞こえる場合は、小児科への相談を検討しましょう。

受診時には、いつから咳が始まったのか、乾いた咳か、痰が絡んだような咳か、日中と夜間のどちらに強いかを伝えます。発熱の経過や食事、水分、排尿の状況も記録しておくと、診察の参考になります。

また、保育園や家族の中で感染症が流行している場合は、その情報も医師に伝えましょう。症状だけで病気を判断することは難しいため、咳が長引いているときは、自己判断で市販の咳止めを使い続けるのではなく、かかりつけの小児科に相談することが大切です。

鼻水や鼻づまりが強い場合は耳鼻咽喉科も選択肢

咳とともに鼻水や鼻づまりが長く続いている場合は、耳鼻咽喉科の受診も選択肢になります。

鼻水がのどへ流れ落ちる「後鼻漏」が起こると、のどや気管が刺激され、咳の原因になることがあります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、後鼻漏はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで見られ、痰や咳につながることがあります。

黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続く、鼻づまりが強い、痰が絡んだような咳が出る場合は、鼻副鼻腔炎の可能性も考えられます。特に小さな子どもは、自分で鼻をうまくかめないため、鼻の症状が長引きやすい傾向があります。

耳を頻繁に触る、耳を痛がる、呼びかけへの反応が鈍い、機嫌が悪いといった様子がある場合も、耳鼻咽喉科で中耳炎などがないか診てもらうとよいでしょう。

ただし、鼻水があっても、高熱や強い倦怠感、呼吸の異常など全身症状が目立つ場合は、まず小児科へ相談します。小児科で診察を受けたうえで、必要に応じて耳鼻咽喉科を紹介してもらう方法もあります。

呼吸が苦しそうなときは早めに医療機関へ

咳が続いていても、元気や食欲があり、水分が取れている場合は、診療時間内にかかりつけ医へ相談できることがあります。

一方で、咳の長さにかかわらず、呼吸が苦しそうな場合は注意が必要です。

呼吸が速い、肩を上下させて息をしている、息を吸うたびに胸や肋骨の下がへこむ、ゼーゼーしている、顔色や唇の色が悪いといった様子がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。日本小児科学会が監修する「こどもの救急」でも、ぐったりしている、呼吸が荒く苦しそう、唇の色が悪い、胸がへこむような呼吸などを確認項目として挙げています。

咳き込んで会話や水分補給ができない、意識がぼんやりしている、突然激しく咳き込み始めた場合も、早急な対応が必要です。食べ物や小さなおもちゃを口にしていた直後に咳が始まった場合は、気道に異物が入った可能性も考えられるため、医療機関に状況を伝えましょう。

夜間や休日に受診すべきか迷ったときは、子ども医療電話相談「#8000」を利用できます。地域の相談時間内であれば、小児科医師や看護師から、症状に応じた対処方法や受診先について助言を受けられます。

まとめ

子どもの咳が続き、受診する診療科に迷ったときは、まず小児科へ相談するのが基本です。小児科では、咳だけでなく、発熱や呼吸、食欲などを含めて全身状態を確認してもらえます。

一方、鼻水や鼻づまりが長引いている、鼻水がのどへ流れて咳が出ている、耳の痛みや聞こえにくさがある場合は、耳鼻咽喉科も適しています。

大切なのは、咳が続いている日数だけで判断しないことです。呼吸が苦しそう、胸がへこむような呼吸をしている、唇の色が悪い、水分が取れない、ぐったりしている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

咳の音や回数、出やすい時間帯、発熱や鼻水の有無などを記録しておくと、受診時に子どもの状態を正確に伝えやすくなります。

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