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2024.05.23

「もう元気!」に注意!病後児の見えにくい疲れと過ごし方

「もう元気!」に注意!病後児の見えにくい疲れと過ごし方

子どもが病気から回復し、元気そうに動き回る姿を見ると、つい「もう大丈夫かな」と思ってしまいますよね。

でも実は、体の中ではまだ回復途中のことも…。
見た目には元気でも病気で消耗した体や心には、まだ「見えにくい疲れ」が残っていることがあります。

今回は、病み上がりの子どもの過ごし方について、無理のない回復をサポートするヒントをお届けします。

病後の子どもが見せる一見元気なサイン

回復期に入ると、次のような様子が見られることがあります。
●家の中でよくしゃべったり遊んだりする
●食欲が戻ってくる
●兄弟と遊びたがる
●保育園に行きたがる

このような姿を見ると「もうすっかり元気!」と思ってしまいがちですが、実際は…

〇外遊びをするとすぐ疲れる
〇夜にぐずる、眠りが浅い
〇普段より感情が不安定
〇日中ぼーっとする時間が多い

といった”疲れ”のサインが、見え隠れしていることも少なくありません。

なぜ、病後は気をつける必要があるの?

体力・免疫力が回復しきっていない
病気によって落ちた体力は、熱が下がったあとも少しずつしか戻りません。無理をすると、再び体調を崩す原因になることも。

●心もエネルギーを消耗している
慣れない病気や不調の体調は、子どもにとって精神的にも負担になります。
不安・さみしさ・退屈などが混ざり、情緒が不安定になりやすい時期です。

病み上がりの過ごし方のヒント

◎いきなり「いつも通り」に戻さない
回復してきたといえ、いきなりフルパワーで活動すると、体に負担がかかります。
●園の登園は午前だけにする
●外遊びは短時間から
●お昼寝や静かな時間を確保する
など、少しずつ日常に戻してくのがポイントです。

◎「退屈そう」でも、静かに過ごす時間を大切
元気が出てくると「何かやりたくてうずうず…」という様子になることも。
そんなときは…
●絵本の読み聞かせ
●積み木やパズルなど静かに遊べるもの
●折り紙、お絵かきなどの軽い活動
など、「楽しめて、負担が少ない遊び」でゆっくり過ごせるようにしましょう。

親のやさしい声かけも大切

●「もう元気になってきたね。でもちょっとずつね」
●「頑張った体、ゆっくり休ませてあげようね」
●「ゆっくりでいいよ。元気になってくれてうれしいよ」

こうした声かけは、子どもに安心感と自己理解を促します。
「早く元気にならなきゃ」という無意識のプレッシャーを和らげましょう。

まとめ

病気が治っても、見えない疲れは残っていることが多いものです。
「もう元気そうだから」と無理をさせず、回復に合わせた”ゆるやかな日常復帰”を意識して過ごすことで、再発を防ぎ、心身ともに安定した状態に戻っていきます。

子どものペースを大切に、ゆっくり、やさしく見守っていきましょう。

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