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2025.01.23

夜中の高熱…救急に行くべき?迷ったときの判断ポイント

夜中の高熱…救急に行くべき?迷ったときの判断ポイント

子どもが夜中に急に高熱を出すと、「どうしよう…救急に行くべき?」と不安になりますよね。
特に初めての発熱やぐったりしている様子見ると、つい焦ってしまうこともあるかと思います。

でも、高熱=すぐに救急受診が必要とは限りません。
大切なのは「熱以外にどんな症状があるか」「子どもの様子が普段と違うかどうか」です。

今回は夜間の発熱時に慌てず対応するための、受診の目安と判断のポイントをご紹介します。

高熱=重症ではないことも

子どもは体温調節の機能が未熟なため、ウイルス感染でも突然39℃以上の熱を出すことがあります。
熱自体は体がウイルスと戦っているサインであり、発熱そのものが悪いわけではありません。

大切なのは、「熱以外にどんな症状があるか」「意識や水分摂取はどうか」を見ることです。

こんな時はすぐに救急へ

次のような症状がある場合は、ためらわず救急外来を受診しましょう。

●生後3か月未満で38℃以上の発熱
●顔色が悪く、ぐったりして反応が鈍い
●呼びかけに反応しない、意識がもうろうとしている
●呼吸が苦しそう(息が速い、胸がへこむ、うめき声がある)
●けいれんを起こした
●水分がとれず、おしっこが12時間以上出ていない
●発疹が急に広がっている
●激しく泣き止まない、または泣き声が弱い

上記に当てはまる場合は、迷わず医療機関や救急に相談・受診しましょう。

すぐの受診は不要、でも注意して様子を見る場合

以下のようなケースでは、翌朝まで家庭で様子を見ることができる場合もあります。

●熱は高いが、機嫌がよく水分がとれている
●発熱以外の大きな症状がなく、呼吸も落ち着いている
●少し遊ぶ元気がある、眠れている
●ぐずっているが、あやすと落ち着く
●解熱剤(処方されたもの)で熱が少し下がり、楽になっている

ただし、様子がおかしいと感じたら、ためらわず受診や相談を。

家庭でできるケアのポイント

水分補給をしっかりと
こまめに少しずつ水分をとらせましょう。
母乳、ミルク、湯冷まし、イオン飲料などでもOK。

熱が高くても、無理に冷やしすぎない
子どもが寒がっていなければ、服を1枚減らして涼しく保ちます。
冷えすぎや過度な冷却シートの使用には注意を。

解熱剤は「つらいとき」に
医師から処方された解熱剤は、子どもがつらそうなときに使います。
熱を無理に下げるのが目的ではなく、楽に眠れる・水分がとれるようにするために使いましょう。

夜間の相談先を知っておこう

「受診するほどではないかもしれないけど、心配…」というときには、夜間の相談窓口が心強い味方になります。

#8000(子ども医療電話相談)
都道府県ごとに対応。小児科医や看護師が、受診の必要性をアドバイスしてくれます。
対応時間や番号は地域によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

まとめ

夜間の発熱はとても不安になりますが、慌てず「全体の様子」を見ることが大切です。
熱だけにとらわれず、「水分はとれているか?」「意識はしっかりしているか?」を確認しましょう。

少しでも「不安…」「普段と違う気がする」と思ったら、遠慮せず相談を。
日頃から、夜間の受診先や連絡先を確認しておくと、いざという時も落ち着いて対応できます。

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