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2025.03.23

子どもの嘔吐や下痢、家庭でできるケア方法とは?

子どもの嘔吐や下痢、家庭でできるケア方法とは?

子どもが急に嘔吐したり、下痢をしたりすると、とても心配になりますよね。
特に小さな子どもは体力が少ないため、脱水や体調悪化が気になるところです。
ですが、慌てずに様子を観察し、適切なケアを行うことで多くの場合は落ち着いていきます。
今回は、子どもの嘔吐・下痢への家庭での対応方法や、受診の目安についてご紹介します。

嘔吐・下痢はなぜ起きる?

主な原因には次のようなものがあります。
●ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなど)
●細菌感染(食中毒など)
●食べ過ぎ、飲みすぎ
●アレルギー反応
●ストレスや緊張によるもの

特に冬場はウイルス性胃腸炎が多く、夏場は食中毒に注意が必要です。

家庭でできるケアのポイント

1. 水分補給を最優先に

嘔吐や下痢で最も心配なのは「脱水症状」です。
少しずつ、こまめに水分をとらせましょう。
おすすめの水分補給
●経口補水液(OS-1など)
●湯冷まし、麦茶、イオン飲料(薄めたもの)
※嘔吐直後は胃を休ませるため、30分〜1時間ほどあけてから少量ずつ与えるのがポイントです。

2. 食事は無理に与えない

嘔吐や下痢があるときは、無理に食べさせる必要はありません。
症状が落ち着いてきたら、消化のよいものから少しずつ始めましょう。
おすすめの食べ物(回復期)
●おかゆ
●うどん
●バナナ
●野菜スープ
●リンゴのすりおろし など
脂っこいものや乳製品、生ものはしばらく避けましょう。

3. 清潔と感染予防を忘れずに

ウイルス性胃腸炎の場合、嘔吐物や便から周囲に感染が広がることもあります。
家庭でできる対策
●嘔吐物・便の処理は使い捨て手袋とマスクを着用
●汚れた衣類やタオルはビニール袋に密閉し、分けて洗濯
●次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)で床やトイレの消毒
●家族全員でこまめな手洗いを

こんなときは早めに受診を

以下のような症状が見られる場合は、小児科を受診しましょう。
●嘔吐・下痢が続いて水分がとれない
●おしっこの回数が極端に少ない(半日以上出ていない)
●ぐったりして元気がない
●血便や緑色の嘔吐
●高熱がある
●意識がもうろうとしている
●生後3か月未満の赤ちゃんが嘔吐・下痢をしている

まとめ

嘔吐や下痢は、子どもによく見られる体調不良のひとつです。
慌てず、まずは水分補給を中心としたケアを心がけましょう。

いつもと様子が違う、ぐったりしていると感じたときは、早めの受診が安心です。
家庭での観察とケアが、子どもの回復を大きくサポートします。

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