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2024.10.23

病児の食事、どうする?無理なく食べてもらう工夫あれこれ

病児の食事、どうする?無理なく食べてもらう工夫あれこれ

子どもが病気のとき、「なにを食べさせたらいい?」「食べてくれないけど大丈夫?」と悩むことはありませんか?
元気なときと違い、食欲が落ちたり、好きなものを受けつけなくなったりすることもあります。

今回は、病気のときにおすすめの食事や食べてもらうためのちょっとした工夫を紹介します。

食べないとき、無理に食べさせなくてもOK

まず大切なのは、「食べたくない=すぐに心配しすぎなくて大丈夫」ということです。

発熱や下痢、嘔吐の症状があるときには、体が回復に集中していて食欲が落ちるのは自然なことです。
体力が戻ってくると、少しずつ食欲も回復してきます。

そのため、食べられないときは水分補給を最優先にして、無理に食べさせなくても構いません。

症状別:おすすめの食事

【発熱時】
のどごしがよく、消化のよいものを!
●おかゆ、雑炊
●野菜スープ
●うどん(よく煮たもの)
●豆腐や卵などのたんぱく質を少しずつ
※熱が高いときは、冷ましたものを!水分を多めに含む食事が◎

【嘔吐・下痢のあと】
胃腸にやさしい、薄味でやわらかいものを!
●重湯、おかゆ(梅干し、塩分は控えめに)
●バナナ、りんごのすりおろし
●よく煮た野菜スープ
●ヨーグルト(症状が落ち着いてから)
※乳製品・脂っこいものは、回復してから少しずつ!

【のどが痛い・咳が出るとき】
飲み込みやすい、刺激の少ないものを!
●茶碗蒸し、やわらかい煮卵
●するおろしりんご、ゼリー
●やわらかく煮た野菜(にんじん、かぼちゃなど)
※熱いもの・冷たいもの・味の濃いものは避けて!

食べてもらうためのひと工夫

少量ずつ、小皿に分けて:「ちょっとだけ」が食べやすい
好きな食材を取り入れて:味よりも「安心感」がポイントになることもあります
見た目をやさしく:やわらかい色、やさしい盛り付けが◎
無理にすすめず、タイミングをみて:眠い、つらいときは避ける

水分補給を忘れずに

どんな病気のときも、水分補給は最も大切です。

●経口補水液(OS-1など)
●湯冷まし、麦茶、薄めたイオン飲料
●飲みやすい温度に調節して

※一度にたくさん飲ませるよりも「一口ずつ、こまめに」が基本です。

まとめ

子どもが病気のときは、「食べること」よりも「回復すること」が一番大事です。
無理に食べさせようとせず、水分をしっかりとって、安心できる環境を整えることが何よりのケアになります。

食欲が出てきたら、少しずつ好きなものや栄養のあるものを取り入れていきましょう。
子どものペースを大切にしながら、そっとサポートしていけるといいですね。

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