山形県山形市
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大阪府富田林市
2026.07.17
夏になると、保育園や幼稚園などで流行しやすくなる感染症の一つが「ヘルパンギーナ」です。突然高い熱が出るため、保護者は驚いてしまうかもしれません。さらに、喉の奥に水疱や潰瘍ができ、痛みから食事や水分を嫌がることがあります。
多くは数日で回復しますが、乳幼児は自分の症状をうまく伝えられません。発熱の高さだけでなく、水分が取れているか、呼吸や意識に変化がないかなど、全身状態を丁寧に確認することが大切です。
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスA群などによって起こる、いわゆる「夏かぜ」の一種です。乳幼児を中心に流行し、例年5月ごろから患者が増え始め、7月ごろにピークを迎える傾向があります。厚生労働省によると、患者の90%以上を5歳以下の子どもが占めています。
感染してから2~4日ほどの潜伏期間を経て、突然発熱し、その後、喉の痛みや喉の奥の小さな水疱が現れます。発熱は1~3日ほど続くことがあり、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを伴う場合もあります。水疱が破れて潰瘍になると、飲み込むときの痛みが強くなり、食事だけでなく水分も取りにくくなることがあります。
手足口病も同じ時期に流行し、口の中に水疱ができる感染症です。ただし、ヘルパンギーナでは主に喉の奥に症状が現れ、通常は手足に発疹が広がりません。症状だけで見分けることが難しい場合もあるため、自己判断せず小児科を受診しましょう。
ヘルパンギーナには、原因となるウイルスに対する特別な治療薬やワクチンはありません。基本的には、発熱や喉の痛みなどに対する治療を行いながら、自然に回復するのを待ちます。
家庭では、食事量よりも、まず水分が取れているかを意識して確認しましょう。喉が痛むと一度にたくさん飲めないため、無理に飲ませず、子どもが飲み込みやすいものを少量ずつ与えます。熱や水分量、食事量、尿の回数、機嫌などを記録しておくと、受診時に状態を伝えやすくなります。
高熱があっても、元気があり、水分や尿が保たれている場合があります。一方、元気がなくぐったりしている、呼吸が荒く苦しそう、顔色が悪い、ずっとうとうしている、水分をほとんど取れない、尿が極端に少ないといった様子がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。[2]
また、けいれん、繰り返す嘔吐、強い頭痛、意識の異常などがみられる場合も注意が必要です。ヘルパンギーナは一般的に経過の良い病気ですが、脱水症や熱性けいれんのほか、まれに髄膜炎や心筋炎などを起こすことがあります。
夜間や休日に受診すべきか迷った場合は、小児救急電話相談「#8000」を利用できます。小児科医師や看護師に、症状への対処方法や受診先について相談できます。実施時間は自治体によって異なります。
ヘルパンギーナは、せきやくしゃみなどによる飛沫感染、ウイルスが付着した手や物を介する接触感染、便に含まれるウイルスが口に入る糞口感染などによって広がります。
予防の基本は、流水と石けんによる丁寧な手洗いです。特に、おむつ交換やトイレの介助をした後、食事の準備前には、しっかりと手を洗いましょう。タオルやコップの共用を避け、子どもがよく触れるおもちゃや身の回りの物も清潔に保ちます。
登園については、熱が下がっただけで判断しないことが大切です。喉の痛みが軽くなり、普段に近い食事と水分が取れるか、集団生活を無理なく送れる程度まで体力が回復しているかを確認します。
園によって登園届などの取り扱いが異なる場合があります。受診した医師の指示を確認するとともに、保育園にも症状や診断結果を伝え、登園再開の基準を確認しましょう。
ヘルパンギーナは、乳幼児を中心に夏に流行しやすく、突然の発熱と喉の奥の水疱・痛みが特徴です。多くは数日で回復しますが、喉の痛みによって水分が取れなくなり、脱水症につながることがあります。
家庭では、体温だけでなく、水分、尿、食事、機嫌、呼吸、意識の状態を確認しましょう。水分が取れない、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんや意識の異常がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
また、感染を広げないためには、おむつ交換後やトイレ後の手洗いを徹底し、タオルやコップの共用を避けることが大切です。子どもの全身状態を見ながら無理なく休ませ、登園再開については医師と保育園の指示を確認しましょう。
参考:
ヘルパンギーナ|厚生労働省
こどもの救急(ONLINE-QQ) – 発熱(38℃以上)
こどもの救急(ONLINE-QQ) – 小児救急電話相談 #8000
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